お笑いライブ感想ーオープニングの沸きとやさしいズー
お笑いライブを観てきました。あまりにも楽しくて、興奮も冷めやらないので感想かきます。
独断と偏見です!
1/27(土)開催 バティオスネタ祭り42(http://kpro-web.com/vmatsuri42.htm )
名刺大の演目表(いつもくばられるやつ)を無くしてしまったので、順番などは記憶のかぎりをつくします。
ちなみに バティオスネタ祭りについて
このほぼ毎週休日に開催されるKPROさん主催の「バティオスネタ祭り」は、お笑いが好きだからライブにも行ってみたいなーという方にばちぼこおすすめしたい。というのも、1500円ながらなかなかの豪華ラインナップで、コスパが非常に良いのです。
オープニング いつにない沸き
もう何度もライブに行ってるのですが、私が観た中でオープニングがこんなに沸いたのははじめてでした。オープニングに登場したのはモグライダーとトンツカタンの2組。
トンツカタン森本さんが雪の日の渋谷駅(でしたよね・・・?)のハプニングを再現。何人か登場人物が出てくるのですが、その役割を2組が演じます。あれはもう即興コントでした。モグライダーの芝さんが森本さん役を演じようとして「俺は森本役をやれないの?」と嘆く森本さんが面白かった。その後、変な間で出てくるともしげさんとかオープニングトーク中の芝さん役を買ってでる変化球の櫻田さん、と全員がしかけるしかける。笑いの連鎖が起こってたなあ。
ナイチンゲールダンス
吉本主席卒業コンビ。何を隠そう今回の私のお目当てでした。すごく注目してるんです。好き嫌い別れそうですけど、中野さんの奇妙な感じのボケ方がすごくツボなんですよね。あと中野さんのうすぼんやりとした顔がとても面白い。ほめてます、すごく。
ですが今回はボケとツッコミが逆だったんですよ。「子役になりたい」みたいなネタだと思いますおそらくタイトルつけるなら。
ドラ息子のヤスさんのほうがボケ。そっちなんだ……!と驚きましたが、全然違和感なかったです。ヤスさんは絶対に根っからのボケだと思います。発言とかマインドとか。でも、私は、中野さんのボケが好きかなあ。飛びぬけて奇妙な時のギャク漫画日和みたいなかんじ・・・。
ちぇく田
1人漫談。面白かったです!!声量がすごい。芸人向きの声をしている。それだけで強い。そして良いハゲ方をしている。ジュードロウみたいな。話がとても面白かったです。お母さんの話とか、コナンの元太を「エネルギー」と呼んでいるくだりお腹よじれました。
頭皮の薄い芸人さんは確かに多いですが、勢いでおしていかずに落ち着いて漫談する人はあまりいないと思うので頑張ってほしいです。芸人さんからの支持もあついみたいです。
おとぎばなし
初々しい男女コンビ。身長が同じくらいでした。ツッコミの花里さんが少し調子が悪かったんですかね?ぼんやりしていたように感じましたが、それすら気にならないくらいよっちゃん炸裂していました。おとぎばなしの漫才は、なんていうのか、駅で地味めなカップルが一目もはばからず抱き合っている瞬間を見てしまった時のような気まずさを感じます。でもすごく見たいと思うしずっとみちゃうんですよね。相席スタートを見ている時とは違った意味で、男女コンビならではの妖しさがあって良いですよね。ネタ合わせしてる時とかどんな感じなんだろう。
ジャイアントジャイアン
面白かったのに笑いの量は少なかった気がします。いや面白かったし、こういう脱線漫才あんまりないですよね?すごい良い。誰かが何か話してるとき、すごく細かいところがどうしようもなく気になっちゃう時ってありますよね。だからあーなんか分かるなって共感する部分もあったり。
コマタツさんのハイパーポジティブは良い感じにメディアに拾われたらスターになれるんじゃないですかね。
ちなみにかーしゃさんってなんでこういう芸名なんだろうって思ってウィキで調べたんですけど
埼玉西武ライオンズ、ももいろクローバーZのファンで、ライオンズ、ももクロのそれぞれの全てに詳しい。
という文章が面白くてちょっと笑ってしまった。「それぞれの全てに詳しい」。
ちなみに芸名の謎は解けない。
バニラボックス
全くの初見!女性に人気ありそうだなと思ったらやっぱり人気あった。大阪NSC「運命の出会いをしたい」みたいなネタです。スーツがジャルジャルがM-1で着てるやつとおんなじ感じでした。シュッとしてる。ローツッコミ漫才な感じ……?下手すればやる気なさそうにも見えるけど絶妙。尼神インターの渚さんみたいな。あ、でもそこまでじゃないかな……?眠そうだったけどそういう人なんだろうな。他のネタも見てみたい。
ストレッチ―ズ
絶対売れると思うコンビ。かねてから注目しています。でも名前が少しだけ覚えづらいですよね。ひらがな3文字くらいが似合うなあ。ツッコミの人は「ストレッチ―ズ」っぽいけどボケの人はぽくないんですよね。「さや香」的ななにかが似合いそう。なんでだろう、声が良いから?すごく勝手なこと言ってますが・・・
ネタの完成度がとても高かったと思います。場も沸いていた。後半にかけての畳みかける展開も良かったしストーリー性があって見ていて飽きない漫才だと思います。ボケの人が自作自演して暴走するところとかオードリーが好んで使いそうな手法な気がしました。
なにより、終盤頭おかしくなって号泣しちゃうくだり。あそこの間の具合でこの漫才の完成度は決まると思います。決まれば「すごく良かったな」となる。とても良い間でした。
それにしてもストレッチ―ズの情報ネットに全然ない・・・
東京ホテイソン
すごくうけてました!ツッコミの歌舞伎テイストな感じが面白かったです。初見は去年のM-1前夜くらいなんですけど、その時から2人の不思議なアンバランスさが気になってました。ボケのショーゴさんはファッションスナップとかに載りそうなお洒落今時男子何感じですが、ツッコミのたけるさんはなんとも昭和な風貌なんですよね。扇子を懐にしのばせてそう。喋り方とかも。と思ったんですが、たけるさんのこのスタイルは戦略なんですかね?昔の映像とかは髪おろしててお洒落なかんじです。喋りも普通で、高円寺あたりに住んでそうな。正直別人なのかなって思うくらい印象が違うんですよ。インパクトを出すために芸風を変えたんですかね?
「甥っ子、足早くなりたい」というネタ。オーソドックスなネタですがやはりツッコミの爆発力がすごかったです。多分今回でた組の中で一番かもしれません。
やさしいズ
すごかったです!!今日1の盛り上がりだったのではないでしょうか。やさしいズはラフターナイトで聴いてからすごく質の高いしっかりしたコントする人たちだなと思って気になってはいたんですが、今日初めて生で拝めて感激でした。
観たあともしばらく呆然としてしまうくらい笑いました。田舎の大学出故に仕事がまわってこなく、結婚も破断になってしまい病院のビルの上から飛び降りようとする医者と、たまたまそこに居合わせた、骨折かと思ってたら筋肉痛だった青年のコント。お二人の演技力がすさまじく高く、惹きこまれる展開でした。映画をみてるみたいなんだけど、オチはちゃんとお笑いで。今日見れて良かったです。
ヤーレンズ
心から好きなコンビ。穏やかにはじまり穏やかに終わります。個人的に好きだった「俺、ヤーレンズ」「俺も」のくだりを見たかったんですがそれがなかったので残念。今回のネタは「結婚相談所」。初めてみる漫才でした。楢原さんがいつもにましてローテンションだった気もします。雑談系漫才が彼らのここ数年の特徴でしたが、今日はちゃんとした設定漫才だったので驚きました。こういうのも面白いな。それにしても衣装がすごく派手。
おとなごっこ
シュッとしてますね。こうだいさんとサムさんの華のあるコンビでした。アイドル芸人枠(そんな枠があるのか分かりませんが)ですかね。勢いのある漫才でしたね。彼らの情報があまり出てこず分からないんですが……どうやら歌がお上手のようなのでラニーノーズ路線かなと思いました。
全組かけてないのですが残りの組はまた力のある時に……!
注目トリオ芸人「四千頭身」の石橋さん(一番右の人)がいなかったら起こりうる事態
今猛烈に注目されている新人トリオ「四千頭身」を取り上げたい。単独ライブも即完売の人気ぶり。ちなみに私はチケットが取れなくてちょっとだけ拗ねました。
(お笑いナタリーさんより拝借 https://natalie.mu/owarai/news/243664)
トリオ漫談でここまでクオリティが高いもの(しかも若干20歳!)ってなかなかでてこなかった気がします。コントだとロバートとか東京03とかジャングルポケットとか鬼ヶ島とかたくさん思いつきますが、漫才で面白いトリオ芸人はあまり思いつきません。
そんな期待の新星である彼らの特徴は、なんといってもツッコミ後藤さん(真ん中)の脱力系ぼやきツッコミ(なんて言うのが一番良いのだろう。囁きツッコミ?低カロリーツッコミ?)。そして20歳とは思えない貫録。お笑いフリークを騒然とさせる場慣れ感。
ただのブログだとしてもこのご時世断言するのって勇気いるんですが、でも断言します、絶対売れる……!彼らの注目度はお笑いファンの間でもすさまじいものだと思うのです。それはもう巷では知れ渡っていることなので割愛するとして、今回声を大にして訴えたいことは、中ボケを担当している石橋さん(一番右)の必要性についてです。
「果たして一番右の人はいるのか」。
四千頭身の漫才を見てそう疑問に思う人も多かれ少なかれ存在します。確かに彼は、影が濃いほうではない。漫才中上品に笑みをたたえ黙っていることも多々あるし、正直3人の中では一番渋いポジションだと思います。そしてそんな風に思われるのは中ボケという役割の宿命でもある。でも、東京03は豊本さんがいなければ成立しないように、ロバートには馬場さんがいなかったら成り立たないように、四千頭身にとっても石橋さんはかけがえのない存在なわけです。
というわけで石橋さんの必要性を世に伝えるためにも、石橋さんが各漫才でどのような功績を残したのかを列挙し、石橋さんがいなかったら起こっていたであろう事態を憶測してみたいと思います。
➀「説明しりとり」で石橋さんがしたこと
- 説明しりとりを提案
彼がいなかったら合コンで使えそうな「説明しりとり」というゲームを皆でやってみるという漫才が始まっていないわけです。
②「ショッピング」で石橋さんがしたこと
- アイス屋の店員
- かしこまる
- 熱帯魚屋の店員
- かしこまる
- コンビニ店員
- かしこまれない
- ゴリラ屋の店員
- かしこまれて喜ぶ
- 本屋の店員
石橋さんがいなかったら都築さんはアイスも食べれないしゴリラも手に入っていませんね。また、石橋さんが必要以上にかしこまっていなければ都築さんの天真爛漫さも映えていなかったでしょう。
③「ブログを書きたい」で石橋さんがしたこと
- 10回クイズを提案
- 「オクヒラテツコか」というニッチなボケかぶせ
- ブログを書く手本を披露
このように、ブログを書きたいという都築さんのためにネタを提供していたり、ブログを書く手本を見せたりと、かなり能動的に動いているわけです。石橋さんがいなかったら都築さんはブログを書けていないでしょう。
④「悩み」で石橋さんがしたこと
- 本気で後藤さんの悩みを当てにいく
石橋さんはボケずに、心から後藤さんの悩みに向き合っていますね。まずなにより良い人。石橋さんがいなかったら、後藤さんの潜在的な悩みが浮彫になることはなかったでしょう。
⑤「喧嘩」で石橋さんがしたこと
- 喧嘩に応戦
- お姉さんが黒帯だと暴露
- 終始ほがらかに微笑
- 生命の危機を感じ、お姉さんを呼ぶ
一見優男の石橋さんがこのようなアグレッシブさをみせなかったら喧嘩ははじまっていないわけです。更に黒帯のお姉さんを助けに呼び、大きな展開を与えています。また、石橋さんが常に微笑んでいることで、「喧嘩」というシリアスなテーマらしからぬほのぼの感も演出し、老若男女楽しめる仕様になっています。
⑥「大陸」で石橋さんがしたこと
- 「大陸を見つけたことがない場合の返し」を考えてこなかったせいで落ち込む都築さんを救済する案を出す
都築さんと後藤さんが気まずくならずに済んだのはおそらく石橋さんのおかげでしょう。
⑦「パン屋さん」で石橋さんがしたこと
- パン屋さんが嫌いだと打ち明ける
石橋さんがパン屋さんが嫌いだと打ち明けなかったら、話はここまではずまなかったでしょう。そもそも「パン屋さんが嫌いだ」というエッジの効いた切り口を思いつく人はなかなかいないでしょう。
⑧「グッズを出したい」で石橋さんがしたこと
- 四千頭身の出すグッズとしてマーカーを提案
石橋さんの提案がなければ「都築カムカムチューイング」というあまりにも謎めいた代物がグッズになってしまっていたことでしょう。
結論:石橋さんは絶対に必要です
ということで、石橋さんが各漫才に及ぼした影響を見ていきました。
すると、どうでしょう。石橋さんがネタにおいてキーマンになる確率が多いことがお分かりでしょうか。都築さんという爆発力に満ちた大ボケが活きるよう、助走をつける役割を担っているんですね。やはり石橋さんは四千頭身にとって欠かすことができない存在なわけです。
トリオで全員平等に存在感を示すのは、本当に難しいことです。ぱっと見た印象で、中ボケはいらないと思われがち。でも、彼らの役割を理解し、意識して見ていくと一つのネタに展開を与える重要なスパイスをちりばめてくれていることが分かります。
そうやって見ると、お笑いはもっと楽しくなると思います!ではまた!
私が飲み会を断る理由~あなたのこと嫌いじゃないんです~
1月19日ですね。これが20日でも18日でも別に良かったわけですが、とにもかくにも言いたいことは1月も半ば、絶賛新年会シーズンですねということです。
忘年会が続く12月半ばからずっと苦しい日々が続いています。
なぜなら、私は世の中でおこなわれる催しの中で"飲み会"が一番苦手だからです!!
というわけでたいてい飲み会の誘いをお断りしているですが、その断るという行為が己の心をきしませるんです。せっかく誘ってくれた友人や先輩にいつも申し訳ない気持ちになります。私はなにも、誘ってくれた方々が嫌いで断っているわけではないのです。ですが、飲み会を断る理由をちゃんと説明するとけっこう長くなるので、ただただ微笑をうかべて「せっかくだけど……」と断るしかないんです。せっかく誘ったのにそんな風に断られたら相手だって良い気持ちしないですよね。もうそんなのは嫌だ。これ以上友達を減らしたくない。
だから今日は、飲み会を誘ってくれた人に「何も言わずにこの記事を読んで……」と言って少しでも断った意味を理解してもらうために文章を書こうと思います。
私が飲み会を断る理由
それでは、私が飲み会を断る理由を一つ一つ説明していきたいと思います。
➀思いは伝わらない
私は元来声量がない。ましてやがやがやとした居酒屋だと必死に何かを喋っても何も喋ってないのと一緒なんですね。だから傍から見れば口をぱくぱく動かしているだけなので魚の真似をしていると思われる。思いは伝わらない。それが辛い。でも、100%聞こえなかったらそれはそれで良いんです。30%くらい中途半端に聞こえてしまった時が大変なんですね。「なんて?」と聞き返されてしまう。居酒屋で話す話なんて2回も言うほどの内容ではないので、屈託のない話を再度披露しないといけないとなると心が苦しくなるんです。「最近の深イイ話ってそこまで深くないですよね」なんて2回も言いたくない。つらい。
②安住の地なんてない
例えば結婚式みたいに、座席が最初から最後まで決まっている形式ならばそこまで嫌じゃないんです。でも基本的に飲み会ってゆるやかに席替えしていくじゃないですか。安心しきって隣の人と話していても「それじゃあ向こうの席で話してくるわ」なんて急に置き去りにされる瞬間がやってくるわけです。そういう時、臨機応変な対応が求められる。やっと見つけた話し相手もしばらくしたらお手洗い行ってくるからと去ってしまうし、そういう人ってほぼ間違いなく再び私のもとに帰ってきてはくれない(あれは何故なんだろう)。
アクティブじゃない人間にとって定期的に独りになる瞬間が来るのがつらいんです。もともと引っ込み思案なので席を立って他の人に話しに行く勇気はない。ぽつんと正座して独り佇む私にできることは、お通しの冷ややっこを見つめているくらいしかないんです。飲み会には安住の地がどこにもない。つらい。
③「隙見つけ」の時間がいたたまれない
例えば2人ですでに話が盛り上がっているところに入っていこうとする時。この時間が本当に苦行。何を話しているか分からないながらも、とりあえず笑みをたたえて頷いたりなんとなく相槌を打ったりして話に入る隙を伺うというあの一連の行為、誰もが一度はしたことあると思います。「隙見つけ」とでも名付けましょうか。あの、誰からに見られていたら超恥ずかしい努力をするのがつらいんです。
さらに、私の隙見つけ中に話を聞いている側の人が気づいて「あ、今この人隙見つけしてるな」と気づかれたりでもしたらもう穴を掘って入ってしまいたい。隙見つけをしている時の私ってどこか冷静で、なんで今自分は有限の時間を使ってまでこんなことしてるんだろうって思ってしまうんですね。自意識過剰と思われても良い。それでも必死な隙見つけはしたくない。つらい。
④親しいあの人が今日は遠い
お酒は人を変えます。私はお酒をほとんど飲まないので、いつまでも冷静に酔いゆく人々を見続けるしかないわけですが、たまにとても寂しい気持ちに襲われるんです。
お昼に行ったり買い物をしたり、よくお互いの身の上話なんかをする仲の良い友人がいます。自分では相手のことをよく分かったつもりでいて、結構親密なお付き合いができていると思っていたのに、飲み会で見るその人は私の知っている姿ではなかった、なんてことがよくあるんです。私には見せない顔で笑っていたり、私には話したこともないような内容の話をしていたり。お酒が入ることによりその人の二面性が露呈する瞬間があるんです。何もそれが悪いなんて言わない。楽しくお酒を飲めるのは本当に良いことです。ただ。お酒を飲めない側からするとひたすらに寂しいんです。それだけなんです。
お酒の席はより人と人が親密になれる場だと思います。そこに順応できない自分は、誰かと本当に親密になれる機会を逃し続けているのではないかと思って無性に寂しくなるんですね。こんな寂しい思いをするくらいなら飲み会には行きたくない。つらい。
結論:飲み会は常につらい。でも少人数なら……
さて、お分かりいただけたでしょうか。このようなつらい思いをしてしまうので、なるべく飲み会には参加しないことにしているんです。だからもし私が飲み会を断ったとしても、それはあなたのことが嫌いだからとかではなく、自分の適性がないせいでつらい思いをすることが分かっているから行かないだけなんです。ご理解いただけたら幸いです……
ただ、大人数のがやがやした飲み会がつらいというだけで、少人数でのしっぽりとした飲み会だったら大丈夫かも……行ってみたい気持ちはある……何回か楽しい時あったし……。
この話に共感できた方、仲良くなれそうな気がするのでとりあえず一緒にドトール行きませんか?(飲み会が嫌いな人はたいてい昼下がりのカフェが好き)
台湾のおじさん
台湾にはおじさんがたくさんいる。
とくに龍山寺駅周辺は多かった。近くにお寺があるからだろうか。
おじさん達は私がシャッターを向けても何も言わない。ただカメラをかまえる私をじっと見ているだけ。おじさん達は、排気ガスで曇った台湾の景色とうまく溶け込んで一体化している。おじさん達の周りには、いつも諦念みたいなものが仄かに漂っていて、なんだか物悲しい。
おじさんは2人で行動していることが多い。3人になると、1人あまってしまうからだろうか。そこら辺の感覚は私とあまり変わらないのかもしれない。私も3人よりは2人が良い。特にディズニーランドに行く場合などは。おじさん達が3人ディズニーに行くとしたら、誰が1人で乗るかじゃんけんで決めたりするのだろうか。
「親友」
「企み」
「続・企み」
「ぼんやり」
「みかんと瞳」
「吟味」
「ちょっと暇」
「することがない」
「吟味」
「商い中」
「吟味」
「誰にも邪魔されない昼食」
もし私が中国語を話せたら、おじさんに聞きたいことがたくさんあるのだ。
何食べてるの?何してるの?その服どこで買ったの?……。
台湾のおじさん達は今日も元気だろうか。
『オードリーのオールナイトニッポン』はどうしてあんなに切ないのか
オードリーのオールナイトニッポンを聴いているとどうしてこうも切なくなるのだろう。
二人の会話の中には、いつも少年時代のほのかな哀愁が漂っている。深夜1時から3時までの2時間の中にあるのは、もう戻らない不変の事実と、止められない速度で変わりつづける現在の2つ。それらがうまく交差しているから、視聴者はオードリーの長い歴史を少しずつ、根気強く紐解いていっているような心持ちになるのだと思う。面白くてちょっとばかし内向的な男たちの人生の、ささやかな物語の匂いが嫌でもしてしまうのがオードリのオールナイトニッポンなのである。
最近若林さんにおめでたいニュースがありリスナーが倍増したようなので、これを機に彼らのラジオの魅力をなるべくセンチメンタルに語ってみたい。
まず、オードリーとはいったいどういったコンビなのか。
彼らは中学生からの幼馴染。まったく、多感な時期だ。まるで悪童のようにふてぶてしくも愛らしい若林正恭と、寡黙な優等生春日俊彰は正反対ながらも仲の良い友人だった。コンビを組んだ当初は「ナイスミドル」という名前でやっていたが2人に華がないという理由で、華のある固有名詞の代表格「オードリーヘプバーン」からとって「オードリー」へ改名。漫才の特徴はズレ漫才。悔しかったM-1グランプリ2008年、649点。ここら辺はウィキペディアにも載っているので割愛。
とにもかくにも、2人は幼馴染のコンビであり、少年時代と今では長い年月の中で友人からビジネスパートナーへと関係性が異なっていった。そして今ではプライベートではほとんど会話を交わさない2人が、週に1度2時間だけ顔を合わせお互いの話をする空間があるということ。これこそがとても重要で決定的なことなのだ。
2人のラジオでの会話は基本至極ビジネス的だ。お笑いコンビオードリーの2人として、互いが互いの役割を演じている。春日さんはいまだむつみ荘に住んでいて今はエアロビや東大受験に挑戦している。若林さんは、お笑いを飛び越えた春日さんの仕事ぶりに悪態をつきながらも楽しそうにいじってはしゃいでいる。それはいわば用意された台本である。ただ、ふとした時2人が友人だったころの共通言語が見え隠れする瞬間がある。きっと、オードリーのラジオを好んで聴いている人の大半はこの部分が好きに違いない。
例えば共通の友人の名前。修学旅行で先生に怒られた話。中学時代の冴えなかった春日。西武国分寺線でラブレータを渡された春日。
じっくり聴いていると、彼らは彼らしか知りえない少年時代の話をこそっと落としてくれる。時に繰り返し定期的に語られるそれは、もう絶対に戻ることができない関係性への淋しさと暖かさを含んでいる。彼らはきっと2人しかいない楽屋でこの話をすることはないだろう。ラジオだからこそ話せるのは、リスナーという第三者の存在が介入しているからに他ならない。私たちは、彼らの思い出話を引き出している張本人なのだ。それを意識すれば、ラジオはもっと楽しめる。気がする。
・
そんなわけでつい先日の若林さんの熱愛報道。ラジオ冒頭で大げさに若林さんをつめる春日さんのぽろっと出たある言葉が印象的だった。
熱愛報道に驚きを隠せない春日さんに向かって「お前、俺のことに興味あったんだな」と嫌味っぽく放つ若林さん。
それを受けて春日さんはこう言う。
「だって、中学校からの友達が女優さんとお付き合いしてるだなんて驚くだろ普通」
(記憶をたぐりよせてるのでこの通りではないです)
オードリーの関係性は本当にぐにゃぐにゃとしていて、すっきりしなくて、そこが絶妙なのだ。コミカルな会話の中に、見過ごせない小さな棘が潜んでいる。まさに緊張と緩和。
ビジネスパートナーとなった今の2人は、気を抜くと友達だったころの名残が出てしまう。私たちは気づいたら彼らの青春時代に引っ張られ、また現在に戻されのループに振り回される。それをちょっと切ないなと思いながら、楽しむのがオードリーのオールナイトニッポンなのである。
以上、オードリーと、彼らのラジオの魅力が少しでも伝われば幸いです!
三四郎が使われる理由
※独断と偏見にまみれた記事です、ご了承を!
どうも、細々とライターをしているみらいです。突然ですが私は三度の飯よりお笑いが好きです。病気を治すお医者さんと同じくらい、人を笑顔にできる芸人さんを尊敬しています。
M-1は毎年開始10分で泣く始末。
舞台袖で出番を待つシリアスな芸人さんの姿を見ると心がぞくぞくと震えます……。今年は録画で見たんですが、ジャルジャル福徳さんが涙をこらえて採点結果に悔しがっていた場面で嗚咽が止まらなくなり、そこから20分程体育座りのまま動けなくなってしまいました。今年はM-1最高だったなあ……
好きなお笑い芸人をあげるとキリがないんですが、バナナマン・千鳥・スピードワゴン・オードリー。若手はAマッソ・からし蓮根・黒帯・四千頭身・虹の黄昏・ラフレクラン・すっきりソングなどなど。
その中で一際好きで、もはや崇拝の粋に達しているのが三四郎。
ダブルいじられ芸人『三四郎』
ボキャブラリー豊富で、ちょっと斜に構えた独特なツッコミが持ち味の小宮さんと、もはやサイコパスだと評される飄々としたボケでコアなお笑いフリークを魅了する相田さん。2人ともいじられやすい体質から、ダブルいじられ芸人だと評されることもしばしばあるとかないとか。
今までは小宮さん単体での出演が目立っていましたが、最近では徐々に相田さんの良い意味での"ヤバさ"が浮き彫りになってきて、コンビでの仕事も少しずつ増えてきました。バラエティ番組でもネタ見せ番組でも欠かせない存在となってきている2人。お笑いライブでは舞台にあがるだけで黄色い歓声が鳴りやまず、出待ちの数も吉祥寺のメンチかつ屋並みなところを見るに、女性人気も高い様子。
ただ、お笑い好きの友人にこの前こんなことを言われてしまいました。
「三四郎ってなんで使われるの?そんな面白い?よく分かんないわ」
三四郎が使われる理由
こういう意見をけっこう耳にします。もちろんお笑いの世界で、100%の人に受ける芸人さんというのは見たことがありません。だから仕方ないと思うので「わたしはなんか好きなんだよね」と答えその場は過ぎたのですが、いかんせん年末年始にお笑い番組を大量に見て、お笑いを論じたい欲が高まってきてしまったのですね。
というわけで、彼らがなぜいろいろなメディア媒体で使われるのか考えてみました!
常に平均点はだせる
テレビやラジオで三四郎が使われる理由(去年の年末はニッポン放送の犬でしたね彼らは)は常に平均点以上を出しているから。これに尽きるのではないかなと。
三四郎のテレビ初出演って、確か小宮さんが車椅子にギプス、歯をボロボロで髪はボサボサみたいななんとも型破りな登場で、ヤバいにおいがぷんぷんしていましたよね。とんでもない奴が現れた……みたいな。
・とがったキャラを捨てたのが功を奏した
でも蓋を開けてみたら、彼らはいたって常識人で頭が良かった。奇抜な芸風は掴みこそ最高ですが、その後飽きられたりキャラを維持するのが辛くなり中途半端に終わってしまう可能性があります。それに比べ三四郎は、比較的早い段階でとがりまくった芸風を捨て(自ずから捨てたのか、結果捨てることになってしまったのかは定かではありませんが)大人しくなりました。そこが成功のカギだったと思うんです。
小宮さんが出演回数ランキング1位を獲得した『水曜日のダウンタウン』を見ると分かりますが、大きな笑いはほとんどとっていませんん。常に中笑い(※褒めてます。好きです)。だから、番組全体の雰囲気を壊さず溶け込みながら役目を全うすることができているんだと思うんです。
・使い勝手の良い立ち位置
具体的に説明すると、番組内でおこなわれる企画のトップバッターとして登場することが多いんです。ここの役割は非常に重要で。もう一度言いますが、非常に重要で、決して目立ちすぎてはいけないんです。その後に、おそらく安田大サーカスの黒ちゃんのような飛び道具が控えているわけですから、企画趣旨をしっかり伝え、少し笑いを取れればそれで良いわけです。
そういう、場に合わせた空気を読んだ笑いができるのが三四郎小宮さんの強みだと思っています。要は制作サイドにとって使い勝手が良いのです。そして、だからといってもちろんつまらないわけではなく毎回必ず平均点は出せる。こういうタイプの芸人は重宝されます。バイキングの小峠さんやハライチの澤部さんも同様の役割だと思っています。
個人的な意見ですが、小宮さんがここまでオールマイティに活躍しているわけですから、相田さんはもっと奇天烈なボケに走っても良いと思うんです。「キングちゃん」の冷やし漫才の回を見るとお分かりいただけますが、サイコパス芸人としてのポテンシャルは十分に兼ね備えています……!
意外にも緻密に練られた漫才
これに関しては私が三四郎を好きな理由に他なりません。私はバラエティ番組で輝く三四郎と同じくらい彼らの漫才も好きなんです。
さきほど、彼らは常識人で頭が良いという話をしましたが、それは漫才にも存分に現れています。とりあえず、わかりやすい指標としてM-1の戦績をご覧ください。
・2010年 M-1グランプリ 準々決勝進出
・2015年 M-1グランプリ 準々決勝進出
・2016年 M-1グランプリ 準決勝進出
・2017年 M-1グランプリ 準決勝進出
常に良いところまでいってるんですね。
惜しいところで決勝に行けていない彼らですが、漫才の完成度の高さはファンや一部の芸人さんの間でも有名です。オードリーの若林さんもラジオで「三四郎の漫才が面白かった。意外としっかりした漫才をやる」と評価していました。ここ数年、バラエティ芸人として頭角とあらわす彼らですが、ちゃんと漫才も愛しているんです。人一倍稽古をしている姿を芸人さんに目撃され、ネタにされているくらいです。自分達の漫才を評価されたという気持ちは本当に強いのかなと思います。
三四郎の十八番漫才はおそらく「一生漫才してたい」か「ドラゴンボール」あたりだと思いますが、私は高円寺を題材にした「高円寺クイズ」がすごく好きですね。高円寺に住み着く人間にしか分からないコアな部分をネタにしています。私の友人のように、三四郎の面白さがいまいち分からないという方はぜひ漫才も見て欲しい……!でもネタのあたりはずれはある。あれ?ってくらい面白くないものだってあります、人間だもの。
女性人気の確立
忘れてはならないのが、特に小宮さんの女性人気。私の見る限りですが、ライブ終わりの女性の出待ちの数が、ちょっとびっくりしちゃうくらい多いです。市場を動かすのは圧倒的に女性なわけですから、女性人気の確立もかれらが使われる大きな理由だと思います。
小宮さんがなぜここまで女性に人気なのかは私にもよく分かりませんが、ぱっと見シュッとして見えないこともない風貌も受けているのかもしれません。決してイケメンとまでは言えない彼ですが、スタイリッシュな青いスーツと韓国アイドル風な重め前髪ヘアー、茶髪、森羅万象をうやむやにできる黒縁眼鏡のおかげでイケメン風くらいにはなっている……?んですかね。
おまけにずっとトレードマークだった欠けた前歯を封印したので、それも良かったのかもしれません。
(そのかわり、最近若手の有望株「ザ・パーフェクト」のピンぼけたろうさんの歯が欠けました。)
結論:小宮さんは意外とオールマイティ あとは相田さんがはじければ大ブレイク待ったなし
さて、ここまで三四郎が使われる理由を考えてきました。結果、ポンコツキャラにみえる小宮さんが意外とケースバイケースな笑いをこなせるオールラウンダーだったことで使われる機会が増えたということが分かりました。
でも大ブレイクまでいかないのはやっぱりまだ少しパンチが弱い。あとはぜひ、相田さんに思う存分はじけてもらいたい。
そんな相田さんのはじけぶりはニッポン放送『三四郎のオールナイトニッポン0』をご視聴いただきたいですね。確定申告をお母さんにやってもらったり、サッカーの香川選手と同じベットで寝ていたりパンチが効いているエピソードが山ほど聴けます。
思いのほか熱く語ってしまいました。3500文字も書くつもりはなかった。
読み返して、自分のことを妙に気持ち悪い女だなと思ってしまいましたが、楽しかったからよし。それではAマッソのゲラニチョビを観て寝ます。おやすみなさい~。