ほぼお笑いのこと

お笑いを愛する人間による真摯なブログ

私が飲み会を断る理由~あなたのこと嫌いじゃないんです~

 

1月19日ですね。これが20日でも18日でも別に良かったわけですが、とにもかくにも言いたいことは1月も半ば、絶賛新年会シーズンですねということです。

 

忘年会が続く12月半ばからずっと苦しい日々が続いています。

 

なぜなら、私は世の中でおこなわれる催しの中で"飲み会"が一番苦手だからです!!

 

というわけでたいてい飲み会の誘いをお断りしているですが、その断るという行為が己の心をきしませるんです。せっかく誘ってくれた友人や先輩にいつも申し訳ない気持ちになります。私はなにも、誘ってくれた方々が嫌いで断っているわけではないのです。ですが、飲み会を断る理由をちゃんと説明するとけっこう長くなるので、ただただ微笑をうかべて「せっかくだけど……」と断るしかないんです。せっかく誘ったのにそんな風に断られたら相手だって良い気持ちしないですよね。もうそんなのは嫌だ。これ以上友達を減らしたくない。

 

だから今日は、飲み会を誘ってくれた人に「何も言わずにこの記事を読んで……」と言って少しでも断った意味を理解してもらうために文章を書こうと思います。

 

私が飲み会を断る理由

それでは、私が飲み会を断る理由を一つ一つ説明していきたいと思います。

 

➀思いは伝わらない

 

私は元来声量がない。ましてやがやがやとした居酒屋だと必死に何かを喋っても何も喋ってないのと一緒なんですね。だから傍から見れば口をぱくぱく動かしているだけなので魚の真似をしていると思われる。思いは伝わらない。それが辛い。でも、100%聞こえなかったらそれはそれで良いんです。30%くらい中途半端に聞こえてしまった時が大変なんですね。「なんて?」と聞き返されてしまう。居酒屋で話す話なんて2回も言うほどの内容ではないので、屈託のない話を再度披露しないといけないとなると心が苦しくなるんです。「最近の深イイ話ってそこまで深くないですよね」なんて2回も言いたくない。つらい。

 

②安住の地なんてない

 

例えば結婚式みたいに、座席が最初から最後まで決まっている形式ならばそこまで嫌じゃないんです。でも基本的に飲み会ってゆるやかに席替えしていくじゃないですか。安心しきって隣の人と話していても「それじゃあ向こうの席で話してくるわ」なんて急に置き去りにされる瞬間がやってくるわけです。そういう時、臨機応変な対応が求められる。やっと見つけた話し相手もしばらくしたらお手洗い行ってくるからと去ってしまうし、そういう人ってほぼ間違いなく再び私のもとに帰ってきてはくれない(あれは何故なんだろう)。

 

アクティブじゃない人間にとって定期的に独りになる瞬間が来るのがつらいんです。もともと引っ込み思案なので席を立って他の人に話しに行く勇気はない。ぽつんと正座して独り佇む私にできることは、お通しの冷ややっこを見つめているくらいしかないんです。飲み会には安住の地がどこにもない。つらい。

 

③「隙見つけ」の時間がいたたまれない

 

例えば2人ですでに話が盛り上がっているところに入っていこうとする時。この時間が本当に苦行。何を話しているか分からないながらも、とりあえず笑みをたたえて頷いたりなんとなく相槌を打ったりして話に入る隙を伺うというあの一連の行為、誰もが一度はしたことあると思います。「隙見つけ」とでも名付けましょうか。あの、誰からに見られていたら超恥ずかしい努力をするのがつらいんです。

 

さらに、私の隙見つけ中に話を聞いている側の人が気づいて「あ、今この人隙見つけしてるな」と気づかれたりでもしたらもう穴を掘って入ってしまいたい。隙見つけをしている時の私ってどこか冷静で、なんで今自分は有限の時間を使ってまでこんなことしてるんだろうって思ってしまうんですね。自意識過剰と思われても良い。それでも必死な隙見つけはしたくない。つらい。

 

④親しいあの人が今日は遠い

 

お酒は人を変えます。私はお酒をほとんど飲まないので、いつまでも冷静に酔いゆく人々を見続けるしかないわけですが、たまにとても寂しい気持ちに襲われるんです。

 

お昼に行ったり買い物をしたり、よくお互いの身の上話なんかをする仲の良い友人がいます。自分では相手のことをよく分かったつもりでいて、結構親密なお付き合いができていると思っていたのに、飲み会で見るその人は私の知っている姿ではなかった、なんてことがよくあるんです。私には見せない顔で笑っていたり、私には話したこともないような内容の話をしていたり。お酒が入ることによりその人の二面性が露呈する瞬間があるんです。何もそれが悪いなんて言わない。楽しくお酒を飲めるのは本当に良いことです。ただ。お酒を飲めない側からするとひたすらに寂しいんです。それだけなんです。

 

お酒の席はより人と人が親密になれる場だと思います。そこに順応できない自分は、誰かと本当に親密になれる機会を逃し続けているのではないかと思って無性に寂しくなるんですね。こんな寂しい思いをするくらいなら飲み会には行きたくない。つらい。

 

結論:飲み会は常につらい。でも少人数なら……

さて、お分かりいただけたでしょうか。このようなつらい思いをしてしまうので、なるべく飲み会には参加しないことにしているんです。だからもし私が飲み会を断ったとしても、それはあなたのことが嫌いだからとかではなく、自分の適性がないせいでつらい思いをすることが分かっているから行かないだけなんです。ご理解いただけたら幸いです……

 

ただ、大人数のがやがやした飲み会がつらいというだけで、少人数でのしっぽりとした飲み会だったら大丈夫かも……行ってみたい気持ちはある……何回か楽しい時あったし……。

 

この話に共感できた方、仲良くなれそうな気がするのでとりあえず一緒にドトール行きませんか?(飲み会が嫌いな人はたいてい昼下がりのカフェが好き)